EVの補助金を調べ始めると、車向けか充電設備向けか、国か市かが混ざって、どれが自分に関係あるのか分からなくなりがちです。契約の前に一度、落ち着いて並べておきたいところ。
地域の暮らしを伝える『ハママツノオト』のエリア担当ライター、マッシュです。わたしは出かける前に道順と駐車場を先に見るほうで、補助金も「どこが、何に出すのか」から見るようにしています。
この記事では、制度の種類、対象の条件、申請の時期、併用できるかどうかを、この順番で見ていきます。
EVの補助制度を探すときの順番
EVの補助は、ひとつの窓口にまとまっているわけではありません。国の制度、静岡県の支援、浜松市の補助金がそれぞれ別にあり、車両向けと充電設備向けでも窓口が分かれる形。大きいところから順に見ていくと迷いにくいです。
気になる車種が、国の補助対象車両一覧に載っているかを見ます。
県の案内が、個人向けなのか事業者向けなのかを確かめます。
市のページで、今年度の対象と受付期間を確かめます。
車とは別の制度として、設置前の申請が要るかを見ます。
わたしは、国、県、市、充電設備の順に分けて見ていくようにしています。金額の大きい国の制度から見たほうが、市の条件と照らし合わせやすいから。
国のCEV補助金は車両向けの制度
国の車両向け制度は、CEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金、いわゆる国のEV購入補助)と呼ばれています。窓口は、次世代自動車振興センターという国の補助金を扱う団体。対象は新車で、中古車は対象外と案内されています。
見落としやすいのが、申請のタイミングです。車の登録と支払いが済んでから申請する流れで、提出期限は初度登録から原則1か月以内と案内されていました。納車を待っているうちに期限が近づく、ということもありそう。
補助を受けた車は、原則として4年または3年、持ち続ける決まりもあります。乗り換えの予定が近い人は、ここも頭に入れておきたいところ。
浜松市の制度は毎年度の案内で確かめる
浜松市では、年度ごとに市民向けの補助金が案内されてきました。わたしが見た時点では、令和8年度の「スマートハウス・次世代自動車補助金」の中に、EVとV2Hの項目が載っていました。V2Hは、車の電気を家で使うための設備のこと。
条件としては、国の補助対象車両であることや、市内に住民登録があること、リースでないことなどが並んでいます。ただ、来年度も同じ形で続くかどうかは分からない。申請前に市のページを開いて、年度の表記まで見ておくと安心です。
なお、市内の中小企業向けには、別の車両補助が案内されていました。個人で買う場合とは制度が違うので、混ぜずに見たほうが早いですね。
静岡県の支援は誰向けかを先に見る
静岡県の制度も気になるところですが、わたしが調べた範囲では、個人がEVを買うときの県独自の購入補助は見当たりませんでした。県の案内で目についたのは、事業者向けの省エネ設備の支援が中心。
制度名に「電気自動車」と書かれていても、対象者が法人や個人事業主になっていることがあります。家族の車として考えているなら、対象者の欄を先に読むと早いですよ。
自宅の充電設備は車両とは別の制度
迷いやすいのが、車の補助と充電設備の補助を同じものと思ってしまうことです。「充電器も補助が出ます」と聞くと、車の申請と一緒に済むように感じますよね。窓口も申請の時期も、実際は別々。
- 国の車両向け補助
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新車の登録と支払いが済んだあとに申請する仕組みです。
- 国の充電設備向け補助
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戸建ての充電用コンセントなどが対象で、設置前の申請が前提です。
- 浜松市の補助
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令和8年度の案内では、EVとV2Hが対象として載っていました。
国の戸建て向け充電用コンセントの補助は今年度から始まった区分で、受付は9月末で区切られていました。市のV2H補助は、自宅に太陽光発電があることが条件のひとつ。どちらも工事の段取りと絡むので、見積もりの前に目を通しておきたい部分です。
対象車両かどうかは車種一覧で見る
国の補助額は車種ごとに決まっていて、次世代自動車振興センターの対象車両一覧に載っています。一覧は登録時期ごとに分かれているので、いつ登録する予定かで見るページが違う仕組み。
実は、浜松市の補助も国の補助対象車両であることが条件になっていました。市の側では、給電機能があることも求められています。車種を決めかけたら、一覧のPDFで車名とグレードを一度探しておくと、販売店での話も早いと思う。
契約や登録の前に見ておきたい日付
補助金の条件でよく出てくるのは、契約日、登録日、支払いが終わった日、工事が終わった日といった日付です。制度によって、どの日を基準に数えるかが違うのが厄介なところ。
- 国の車両補助は登録から原則1か月以内に申請
- 市の車両補助は登録日と支払日の遅いほうが基準
- 国の充電設備補助は設置前の申請が前提
- 市のV2H補助は工事完了日と支払日の遅いほう
充電設備は、工事を先に済ませてしまうと対象から外れる制度があります。車の登録後に申請できるかどうかも、制度ごとに違う話。販売店に日程を伝える前に、この日付だけでもメモしておくと落ち着いて話せます。
国と市の制度を併用したいとき
国の補助と市の補助を両方使えるのか、ここは多くの人が気にするところだと思います。浜松市の車両補助は国の補助対象車両であることを条件にしていますが、併用の扱いは要項で確かめる形。
| 制度 | 見ておきたいこと |
|---|---|
| 国の車両補助 | 申請期限と、車を持ち続ける年数 |
| 浜松市の車両補助 | 住民登録と、国の対象車両かどうか |
| 国の充電設備補助 | 設置前の申請と、受付期間 |
| 浜松市のV2H補助 | 太陽光発電の有無と、太陽光発電クラブへの入会条件 |
表にすると単純に見えても、年度ごとの手引きには細かい条件が書かれています。併用できるかどうかは、それぞれの公式の要項か窓口で聞くのがいちばん早い。
予算の上限で受付が早めに終わる場合
補助金は予算の範囲で出るので、受付期間内でも終わることがあります。国のV2H補助も、今年度は9月末までの予定が8月下旬に終了していました。締め切りの日付だけでは読めない話。
浜松市の補助は、申請額が募集期間ごとの予算を超えると、申請者で按分する仕組みと案内されていました。按分は、予算を申請者の間で分け合うことです。満額が出るとは限らない前提で見ておくと、気持ちが楽になると思う。
補助金込みの見積もりでつまずく例
わたしが一度手を止めたのは、知人の見積書を見せてもらったときでした。「補助金込み」の金額が書かれていたのですが、国の分だけなのか市の分も入っているのか、書面からは読み取れなかった。
補助金は申請して交付が決まってから入るものなので、最初から値引きのように引かれるとは限りません。販売店が手伝ってくれても、申請者は自分という形が多い印象。
マッシュ「補助金込み」の中身は、その場で聞いても大丈夫ですよ
補助金を目当てにすると合わない場合
補助金はあくまで購入を後押しする仕組みで、EVが暮らしに合うかどうかは別の話です。わたしは平日ほとんど車で動くので、まず気になるのは自宅や近くで無理なく充電できるか。混む時間帯に充電のために遠回りするのは、正直しんどいと思う。
自宅の駐車場に工事ができない場合や、数年で乗り換える予定がある場合は、補助の条件と合いにくいこともあります。
わたしの家でも、娘の送り迎えに使う車だから、補助額より毎日の充電のしやすさを先に見ようと妻と話しました。ここは家ごとに違うところ。
EVの補助金で迷っているみなさんへ
制度がいくつもあると、どこから手をつければいいのか迷いますよね。わたしも最初は、国と市と充電設備の話が頭の中で混ざっていました。
調べてみて感じたのは、金額の大小より、どの日付が基準になるかを知っておくほうが後で慌てないということ。行く店を選ぶときに、先に駐車場の入り方を見ておくのと少し似ていると感じています。
今週末に少し時間がとれたら、気になる車種が国の一覧に載っているかと、市の今年度の受付期間だけメモに書き出しておくと動きやすいですよ。紙一枚あるだけで、販売店での話がずっと落ち着いて聞けるはず。家族と相談するときの材料にもなったらうれしいです。まずはその一枚から始めてみてくださいね。













