「国の補助金なのか、市の制度なのか」――二重窓を調べ始めると、そこで最初に迷う方が多いと思います。わたしも最初にネットで検索したとき、制度の名前がいくつも出てきて、どれがどこの話なのか、正直すぐには分かりませんでした。
浜松市を中心に住まいや暮らしの情報を発信している地域メディア『ハママツノオト』の担当ライター、マッシュです。工事の前に申請が必要かどうか、対象になる窓の条件、事業者の確認まで、見ておきたい順番で整理します。
制度の種類、申請の流れ、浜松市で確認できる窓口の情報まで、順番に見ていきます。見積もりを取る前に読んでおくと、動きやすくなると思います。
二重窓の補助金でまず見る制度はどこか
二重窓(内窓)の設置を検討するとき、最初に目に入るのが国の補助制度です。2026年時点では、環境省が所管する「先進的窓リノベ2026事業」が、既存住宅の窓断熱改修を対象とした主な国の支援制度になっています。申請前に公式サイトで受付状況を確認することが前提です。
検索すると複数の制度名が出てきますが、窓だけに特化しているのがこの制度。他の省エネ補助は給湯器や断熱材も対象に含むことが多く、窓だけを工事したい場合はまずここを見るのが分かりやすいです。
浜松市の制度か国の制度かを見分ける方法
2026年2月時点で確認できる範囲では、浜松市に内窓や断熱窓を対象とした市独自の補助制度は確認されていません。一般の検索で「浜松市 二重窓 補助金」と調べると、国の制度を地域向けに紹介しているページが多く出てくる状況です。
浜松市が独自に設けている住宅改修補助は、現時点では高齢者向けのバリアフリー改修が中心。二重窓工事に使えるかどうかは、浜松市の住宅・建築担当窓口に直接確認するのが確実です。制度は年度ごとに変わることがあるので、公式情報を優先してください。
工事の前に見ておきたい申請の条件
先進的窓リノベ2026事業では、補助対象となる工事の着手が2025年11月28日以降であることが条件のひとつです。工事請負契約が結ばれていない工事は対象外になります。
申請手続きは、施主(工事を依頼する側)ではなく、登録された施工業者(窓リノベ事業者)が行います。工事前に事業者がシステムへ申請を入れるケースもあるため、見積もりを取る前に「この制度に対応しているか」を業者に確認しておくと、後から焦らなくて済みます。
対象になる窓とならない窓の違い
補助の対象になるのは、事務局に登録されたメーカーの対象製品を使った工事です。どの製品でもよいわけではなく、型番レベルで確認が必要。施工業者が対象製品かどうかを確認した上で見積もりを出してくれるケースが多いですが、念のため確認しておくと安心です。
対象外になりやすいのは、外気に面していない窓、開口部の位置を変更した工事、中古品・展示品を使った工事など。増築部分への設置も対象外です。
- 対象になりやすい工事
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既存住宅の内窓設置・外窓交換(カバー工法・はつり工法)・ガラス交換。いずれも対象製品を使用した場合に限ります。
- 対象外になりやすい工事
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外気に接しない窓・開口部の位置変更・中古品や展示品の使用・ドアのみの交換(窓工事と同時でない場合)。
事業者を選ぶときに確認しておくこと
補助金の申請手続きは、施主ではなく施工業者(窓リノベ事業者)が行います。申請できるのは「住宅省エネ支援事業者」として登録された業者だけです。登録されていない業者では補助金が使えないため、見積もりを依頼する前に登録済みかどうかを確認しておく価値があります。
登録事業者かどうかは、国土交通省の住宅省エネ支援事業者検索ページで調べられます。浜松市内にも対応業者はいますが、業者によって対応できる工法や取り扱い製品が異なるため、複数者から話を聞くのが無難です。特定の業者をすすめることはわたしにはできませんが、登録の有無だけは先に見ておくと動きやすいですよ。
申請の流れで迷いやすい順番の話
先進的窓リノベ2026事業では、工事の完了後に業者が交付申請を提出します。ただし、工事前の写真撮影は必須で、これを撮り忘れると後から申請できなくなります。工事着手前に確認しておきたいのが、この写真撮影の段取りです。
住宅省エネ支援事業者として登録された業者に連絡し、対応できる制度と工事内容を確認します。
契約が結ばれていない状態で着手した工事は補助対象外です。契約のタイミングを業者と確認してください。
補助対象箇所すべての工事前写真が必須です。業者が対応しますが、撮影したかどうかを確認しておくと安心です。
審査が通れば補助金が交付され、業者を通じて施主に還元されます。
他の制度と併用できるかどうかの見方
先進的窓リノベ2026事業は、同じ「住宅省エネ2026キャンペーン」のひとつである「みらいエコ住宅2026事業」と、条件付きで併用できます。ただし、同じ一枚の窓に対して両方の補助を受けることはできません。窓ごとにどちらの制度を使うかを分けることで、複数の窓を改修する場合に合計の補助額を増やせる場合があります。
国の他の補助制度との重複申請は原則不可。浜松市など地方自治体の補助制度については、国費が充当されているものを除き、国の制度との併用が可能とされています。ただし、自治体の制度は年度によって変わるため、現在の状況は市の窓口で確認することが前提です。
受付が終わる前に気をつけておくこと
先進的窓リノベ2026事業の交付申請は、「予算上限に達した時点」で受付が終了します。年末まで受け付けているとは限らず、予算が早い段階で尽きる可能性もある。これは過去の制度でも起きていたことで、「まだ時間があるから後で」と思っていたら受付終了、という話は珍しくありません。
見積もりが出た段階で、受付状況を一度確認しておくのが無難です。業者に確認するか、公式サイトの「新着情報」で最新状況を見るだけでも動きやすくなります。
マッシュ受付終了のお知らせはひっそり出るので、公式をこまめに見ておくと楽です
補助額を左右する窓のサイズと性能の話
補助額は、窓の面積(サイズ)と断熱性能(Uw値という熱貫流率の基準)によって変わります。同じ内窓でも、大きい窓ほど、また性能が高いほど補助額が大きくなる仕組みです。
| 内窓サイズ | 補助額の目安(1か所あたり) |
|---|---|
| 大(2.8㎡以上) | 性能区分により異なる(公式サイトで確認) |
| 中(1.6㎡以上2.8㎡未満) | 性能区分により異なる(公式サイトで確認) |
| 小(0.2㎡以上1.6㎡未満) | 性能区分により異なる(公式サイトで確認) |
1戸あたりの補助上限は100万円です(2026年度)。具体的な補助額は、業者が対象製品の性能証明書をもとに計算します。金額だけで製品を選ぶより、対象製品かどうかを先に確認するほうが手順として安定しています。
公式情報をどこで確認するか
制度の最新状況は、必ず公式サイトで確認することが前提です。まとめサイトや比較サービスは参考にはなりますが、補助額や受付状況は変わることがあります。
- 先進的窓リノベ2026:環境省公式サイト
- 住宅省エネ支援事業者の検索:国交省ポータル
- 浜松市の住宅補助:浜松市建築行政課
- みらいエコ住宅2026との併用:国交省公式サイト
浜松市の窓口は、住宅・建築関係であれば建築行政課が窓口になることが多いです。ただし担当部署は変わることもあるため、市の代表番号やウェブサイトで確認してから連絡するほうが確実です。
申請でよく起きる失敗と注意したいこと
迷いやすいのが、「工事が終わってから申請を考え始める」というケースです。工事前写真の撮り忘れや、登録事業者以外への依頼が判明するのが工事後、という状況は補助金を使えなくなる典型的な原因。契約と申請の順番は、工事が始まる前に業者と確認しておきたい点です。
対象製品かどうか思い込んで進めてしまうケースも少なくないと聞きます。「断熱窓ならどれでも対象」ではなく、型番レベルで事務局に登録された製品であることが条件。見積書に製品名が記載されていたら、対象製品として登録済みかどうかを業者に一言確認しておくと安心です。
この制度が向かないケースも知っておく
新築住宅は先進的窓リノベ2026の対象外です。また、補助額の合計が5万円未満になる場合も申請できません。窓1か所だけの小さな工事では、補助額が基準に届かないことがあります。
外気に直接面していない窓(内廊下に面した玄関ドアなど)も対象外です。集合住宅の場合は間取りや廊下の構造によって対象可否が変わるため、事前に業者に見てもらうほうが確実です。
動き始める前にわたしが確認すること
まず今日、国の公式サイトで受付状況を確認してみてください。難しいページではなく、「新着情報」だけ見れば受付が続いているかどうかは分かります。窓のサイズをざっとメモしておくと、業者に相談するときに話が早くなります。
わたし自身は、補助金を使うかどうかより前に、登録事業者かどうかを先に確認する順番が自分には合っていると感じています。「使えると思って進めたら対象外だった」という状況が、いちばん気持ちとしてしんどいので。
公式サイトとメモ、それだけでも手元にあると、週末に業者へ相談するときの会話がずいぶん変わります。まずその一歩から始めてみてくださいね。













